FUJICA ST605
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2021年2月、秋葉原駅近くの某大手中古カメラチェーンのジャンクかごから2000円+税で救出したジャンク。ファインダーがかなり汚れており、フィルム室のモルトもボロボロであったが、シャッターが正常に作動しているようだったので救出した。
トップカバーの取外しは比較的容易であり、おまけに、ペンタプリズムへのアクセスも容易であったため、ペンタプリズムを外し、汚れていたコンデンサーレンズを清掃し、フィルム室のモルトをフェルトに貼り換え、現役復帰できた。
富士写真フィルムが1976年に発売した35mm一眼レフで、ヤング(死語w)の懐を狙って比較的低価格で発売された廉価機である。当時の一眼レフとしては比較的小型であり、ボディサイズは当時最小を誇ったオリンパスOM-1に匹敵するが、小柄な割にはボディは重く、また、廉価機のため、巻き戻しクランクなどプラスチック部品も多く、やや安っぽい。加えてシャッターがB,1/2〜1/700と最高速が抑えられている。これは、廉価機らしさを演出するためと、富士の一眼レフのシャッター機構は、リバウンドを起こしやすいという持病があり、これを起こりにくくし、また、最高速を上げると精度確保のためのコストが掛かることからこの速度を選択したのではないか、というのが私の推測である。
スペックはともかく、ペンタプリズム部の精悍なデザインが気に入っている。ただ、安っぽい巻き戻しクランクのデザインが気に入らないため、私のボディは、ジャンクから外したMINOLTA XG-Eの巻き戻しクランクに交換している。
※装着レンズはAUTO TAKUMAR 55/2
アルバム: 救出したジャンクカメラたち
タグ: カメラ
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